キングダム

本能型と知略型、キングダムの武将論をスポーツやビジネスに活かす方法

漫画「キングダム」で王騎将軍が本能型の武将と知略型の武将について話をするシーンがあります。

“知略”対”本能”!
これは武将の中の永遠の題目ですよォ

引用元:キングダム7巻67話「将の才力」より

この話以降、キングダムのストーリーが進む上でたびたび本能型と知略型についての話題が出てくるようになります。

キングダムを読んで気が付いた方も多いと思いますが、本能型と知略型の二元論は戦争だけでなく、スポーツやビジネスなど別のさまざまな分野にも共通点があります。

当ページでは、キングダムの本能型と知略型について考察をまとめます。

スポーツやビジネスでまわりと差をつけたい人にとって役立つ考え方かもしれません。

本能型と知略型のイメージ

この記事の読者がすでにキングダムを読んだ前提でお話をします。

あなた自身、すでに本能型と知略型のイメージがボヤっと思い浮かんでいるかと思います。

そのイメージを筆者なりに表にしてまとめてみました。

本能型知略型
直感的論理的
個別的組織的
戦術的戦略的
瞬発的持続的
決定力がある安定感がある
要点に集中する物事を広く捉える
やってから考える考えてからやる
押してもだめなら押し倒せ押してもだめなら引いてみな
みんなは一人のために一人はみんなのために
ボールをもらったら自分が必ず決める周りの味方と連携してアシストする

いかがでしょうか?あなたのイメージとだいたい合致しているのではないでしょうか。

一部補足をします。

個別的/組織的
ワンマンな活躍が全体の士気を上げるイメージ/チームワークの中でそれぞれの個性を活かすイメージ

戦術的/戦略的
現地で兵を動かすような実践的なイメージ/戦争を大局的に見て策を練るイメージ

キングダムのキャラクターでそれぞれ代表的なキャラクターを挙げておきます。

本能型知略型
信(しん)王翦(おうせん)
麃公(ひょうこう)李牧(りぼく)
蒙武(もうぶ)呉慶(ごけい)
慶舎(けいしゃ)桓騎(かんき)
楊端和(ようたんわ)呉鳳明(ごほうめい)

各キャラクターをイメージと比較すると、何となく合致するのではないかと思います。

スポーツにおける本能型と知略型

スポーツにおける本能型と知略型をイメージしてみましょう。
とりあえず、具体例を先に考えておくとわかりやすいです。

野球を例とすると長嶋茂雄さんが本能型、原辰徳さんが知略型と言えるでしょう。
二人とも巨人の監督を務めていましたが、それぞれの個性でチームを引っ張ってきました。

長嶋さんが人に野球を教えるときは、「腰をグッてやってここで力を入れてガーンと打つ!」というように言葉に落とし込まずに直感的な感じです。

一方、原さんが教えた場合は「肩幅くらいに足を開くと腰が回りやすくなってスムーズにボールを打てるようになるから。」というように論理的な教え方をする印象があるのではないでしょうか。

筆者の考えでは、直感的に何でもできるというのは、いわば「天才」もしくは途方もない「やり込み」です。
天才でないのであれば論理を補助として「やり込み」を最短化するのが効率的です。

一般的には原さんの教え方がわかりやすいと好まれますが、感覚的な教え方が肌に合う人もいます。
凡人でも、コツをつかめば天才になれる 名コーチ、高橋慶彦の天才論

ビジネスにおける本能型と知略型

ビジネスで言えば職人タイプの人に本能型が多く、経営者タイプの人に知略型が多い印象です。

筆者の祖父が本能型、父が知略型です。
祖父は電気工事の会社を設立し、父がそれを引き継いだときの話をしたいと思います。

祖父は電気を取り付ける職人として現場の最前線で実務をこなした創業者です。
社員は現場での祖父の姿を見て、それに惚れ込んでついていきました。

キングダムでいうなれば、私の祖父は最前線で戦って士気を上げる信のような存在ですね。
裏では祖母が経営管理を行っており、会社の参謀・・・つまり河了貂(かりょうてん)のような存在を担当して会社を回していました。

そして祖父から父へ社長が移ります。

父は祖父とは違い、経営の視点から会社を大きくしていきます。
前線には出ず、会社のお金の動きから戦略を立てて「確実に稼げる構造」を作ったのです。

祖父が育てた「本能型」の社員を「知略型」の視点で動かすことで大きな利益を産み続けました。
鄴攻めを行った王翦のようなイメージです。

こんな二人を見てきた筆者の考えでは、ビジネスにおいて創業時や人数が少ないうちは本能型の社長が人を惹きつける力になる点で強く、人数が増えてきたときに知略型の本領が発揮されるように思います。
また、大きな組織においては管理職は知略型、実務職は本能型が強い印象です。

eSportsにおける本能型と知略型

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近年盛り上がりを見せているeSportsにおいてもプレイヤーは本能型と知略型に大別できます。
私は本能型を「強い人」、知略型を「うまい人」と呼んでいます。

スマブラDXの海外プレイヤーでMew2KingとMangoの絵が有名です。


Mew2king (左) vs Mango (右) の風刺画。
圧倒的な知識を武器とするMew2Kingと動物的な本能に任せるMangoのプレイスタイルは、まさに「理性」と「野性」の象徴である。
彼らの試合はスマブラdx界において最大の人気カードであり、かつ8年の歴史を誇る伝統の一戦だ。

引用元: 格ゲープレイヤーWiki – Mew2King

Mew2Kingはキャラクターの優劣や行動パターンを細かく分析してゲームを有利に進めていく知略型のプレイヤー。
一方でMangoは試合のどこかで大技をブチ当てることしか考えていない本能型のプレイヤーです。

一見するとMew2Kingが勝つように見えるカードですが、Mangoの野性的嗅覚はそれを覆しかねません。

当然、Mangoにスマブラの知識がないというわけではないですが、戦闘スタイルの主軸は本能型と言えます。

本能型と知略型の考え方を活かす方法

筆者は何をするにしても、自分が本能型と知略型のどちらか分けて考える癖があります。
「会社の仕事をする上で知略型寄りだな」というように。(私の場合、基本的に何をするにも主軸は知略型ですが・・・)

そうしたとき、逆の力を引き出せるように意識するのです。
「今は知略型だから、本能型を取り入れて仕事をしてみよう」といった感じです。

筆者は本能型と知略型のハイブリッド型が最強だと思っています。

キングダムでも知略型の李牧と王翦は本能型を理解し、それを取り入れました。

スポーツでもビジネスでもeSportsでも、ハイブリッド型の人が増えてきたと思います。

先人が残してきた知識を言葉で理解して、それを実践的に使い込み前線で戦える力をつける。(知略→本能)
戦っている環境を俯瞰し、どのような戦術で戦うか素早く決定する。(知略→本能)
新しいことにとりあえず挑戦してみて、解釈できたことをメモに綴って蓄えていく。(本能→知略)

このように両輪を回して自分を成長させていくのが、筆者のような凡人を最短で強くする方法なのではないかと思っています。

王騎(おうき)や廉頗(れんぱ)は本能型と知略型を両立した武将なのではないかと。
そして我々も近づくべき存在なのではないかと私は考察しています。

さて、あなたはどのような武将論をお持ちでしょうか。

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