キングダム

キングダムの縛虎申(ばくこしん)は無能か有能か?蛇甘平原で二番目に活躍した千人将を考察

この記事のタイトルを見て

「蛇甘平原で一番活躍したのは縛虎申だろうがッッ!!!」

と思ってしまった縛虎申ファンのあなた・・・私と同じ意見ですね!

キングダムの6巻から7巻にかけて描かれた蛇甘平原(だかんへいげん)ですが、私はあの戦いで一番の活躍をしたのは縛虎申(ばくこしん)だと思っています。
ただ、「麃公(ひょうこう)将軍が一番です」って言わないと縛虎申にブッた斬られそうなので、タイトルだけは二番目にしておきました笑

さてさて、キングダムに登場する縛虎申(ばくこしん)を愛する筆者が、彼の有能さについて語っていきます。
タイトルでは「無能か有能か?」と書きましたが、まぁ有能な武将なんですよ。

この記事を読めば、あなたの縛虎申に対する愛が深まり、明日には結婚を申し出ることになるでしょう。
というわけで、徹底解説の始まりです。

縛虎申(ばくこしん)のキャラ解説

縛虎申はキングダムの作中でも6巻と7巻にしか出てこないマイナーなキャラクター。

性格は命知らずの猪突猛進で、戦場では「突撃が基本」という恐ろしいヤツです。
また、口答えする歩兵を躊躇なく斬り捨てるような人なので、当然兵たちからも恐れられています。

「特攻好きのいかれた将」「縛虎申が率いた兵は毎回大勢死ぬ」と噂にもなっており、縛虎申は一見すると無謀な戦い方をするアホな千人将なわけですね。
実際に、戦が始まるなり全軍突撃を仕掛け、魏の戦車隊に蹂躙され兵の大半を失ってもまた突撃・・・

しかし、最後には縛虎申は蛇甘平原で命を落としつつも大戦果を挙げることになります。
そして、息を引きとったときには時すでに遅し・・・読者は縛虎申の魅力に憑りつかれてしまっているのです。。

縛虎申がなぜ有能なのか?

縛虎申が有能な点について解説していきます。
筆者なりの意見なので、賛否両論はあるかもしれません。

戦争を個人ではなく軍の単位で考えている

蛇甘平原で信が組み込まれた第4軍の千人将は縛虎申(ばくこしん)、壁(へき)、尚鹿(しょうかく)です。

キングダム第6巻では、特に縛虎申と壁の考え方の差を浮き彫りにするように描かれています。

壁は「前線の歩兵を助ける」と兵個人に対する感情で動いてしまっているのが見受けられます。
一方で縛虎申は「先陣も後陣も騎馬も歩兵も等しく死線の上にいる」と、個人ではなく軍という単位で戦況を判断をしているのです。

物事を俯瞰することは指揮官として不可欠な要素です。

駒としての自覚と将軍への信頼

前線で秦の歩兵が蹂躙されている状況下、麃公将軍は千人将たちに「援護」ではなく「待機」の命令を出します。

目の前で味方がやられているそんな中、壁はいてもたってもいられず独断で動こうとします。
しかし、縛虎申は「全て将軍の策のうち」「貴様は歩兵を助けるためにわざわざ戦場に来たのか」と麃公将軍の命令に従うのです。

あの方ほど戦に強い将を他に知らぬ

引用元: キングダム6巻59話「嗅覚」縛虎申の言葉より]

縛虎申の経験上、麃公将軍の戦の強さに信頼を置いているのです。

はっきり言って麃公将軍の策は常人から見れば異常であり、このときはおそらく縛虎申でも策の意図はわかっていなかったことでしょう。

それでも、その策の中で戦場の駒に徹することができる縛虎申はやはり有能と言わざるを得ません。

本能型の将軍に対する理解の深さ

麃公将軍の待機命令により前線に取り残された信たちは、羌瘣(きょうかい)の思いついた策により魏の戦車隊を返り討ちにします。

そして、麃公将軍はその活躍に何かを感じ取り、信たちのいる戦場に向けて大量の騎馬兵による突撃の命令を下します。

壁は残った歩兵たちがいる場所につくと、歩兵たちを守るように素早く陣を立て直します。
一方、縛虎申は「貴様らならさらなる死地も乗り越えられる」と、疲れ切った歩兵を突撃させるのです。

生真面目な中央の千人将め
頭の回転は早いようだな
だが貴様は騎馬隊突撃の意味をくみとっていない
将軍の本意はここから大局を覆すことだ!!

引用元: キングダム6巻59話「嗅覚」縛虎申の言葉より

この言葉には縛虎申の魅力が詰まりに詰まっていると私は感じます。

縛虎申は麃公の考えに呼応しているのです・・・本能型の将軍の極みに位置するあの麃公にですよ!

蛇甘平原の戦いの中で麃公の真意をくみ取れる人間が何人いるのか・・・そう考えれば縛虎申がどれだけ貴重な存在かがわかります。

仲間の思い方が一味違う

縛虎申は一見すると兵をサラッと突撃させて大半を失わせてしまうような千人将です。
とても仲間思いとは思えません。

しかし、尚鹿は「あいつは味方が大勢殺られた時ほど無茶をするからな」と言います。

縛虎申は魏に取られた丘を奪取するため、丘の上にいる武将の宮元に突撃を仕掛けます。
信たちの奮闘もあり、死線を乗り越えて縛虎申は宮元の元にたどり着きました。

軍略家の宮元は縛虎申が失った兵たちを「犬死だ」と言いますが、縛虎申は次のように答えます。

犬死ではない!
奴ら全員の骸の橋を渡って俺はここまで来たのだ

引用元: キングダム6巻63話「奇蹟」縛虎申の言葉より

この言葉は、縛虎申なりの仲間への思いを感じることができます。
蛇甘平原では、「生きた仲間を助ける壁の考え方」と「死んだ仲間を背負う縛虎申の考え方」が対比されるように描かれています。

仲間の思いを背負った縛虎申は心臓を貫かれるも、気力で耐えて宮元を討ちとりました。

まだお前から学ぶことがあったような気がする 残念だ縛虎申

引用元: キングダム7巻66話「武将の型」壁の言葉より

縛虎申は、壁だけではなく信にも大きな学びを与えました。
縛虎申が生きていたらこの先のキングダムはどのようなストーリーになっていたのだろうか。

おまけ:縛虎申は頭が良い説

突撃ばかりの縛虎申ですが、キングダムのコミックス第7巻の巻末を見ると次のようなページがあります。

引用元: キングダム7巻 巻末 『キングダム』登場人物 能力紹介 より

縛虎申の知力が81で、尚鹿よりも高いのです。

確かに、戦場を俯瞰する力のある縛虎申ではありますから、突撃以外の作戦もできるのかもしれませんね。

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