今更ながら「ブリガンダイン ルーナジア戦記」の評価をしていきたいと思います。
「ブリガンダイン ルーナジア戦記」は2020年6月25日にNintendo Switchで発売され、PS4版が2020年12月10日に発売予定となっております。
筆者はNintendo Switch版で100時間ほどプレイ済みなので、購入を検討される方は参考にしてみてください。
筆者はこんな人
戦略シミュレーションゲーム好き。
お気に入りはファミコンウォーズシリーズ、ファイアーエムブレムシリーズなど。
スマブラのようなアクション系も好きだけど、瞬発的なゲームよりじっくり考えるゲームが得意。
ブリガンダイン ルーナジア戦記 はどんなゲーム?
「ブリガンダイン ルーナジア戦記」は6つの国から1つを選択し、敵5国の拠点を攻め落として統一する戦略シミュレーションゲームです。
ゲームは編成フェイズと攻撃フェイズに分けられています。
編成フェイズは主に部隊の編成や拠点間の移動、攻撃フェイズは侵略する拠点を決定します。
拠点を侵略すると戦闘が開始。
戦闘は人間やモンスターを一つの駒として移動と攻撃を繰り返すターン制シミュレーション。
ファイアーエムブレムに近い戦闘を想像していただければ。
騎士1人をチームリーダーとし、数匹のモンスターを引き連れたもの1部隊。
1度の戦闘に3部隊まで投入できます。
戦闘に勝利すると、その拠点を確保。
そして編成フェイズに戻り、上記を繰り返します。
ブリガンダイン ルーナジア戦記 評価の結論
私の評価を一言でまとめると「難易度低めの作業ゲー」です。
良い点、悪い点はありますが、人を選ぶゲームと言えるでしょう。
「コツコツとレベル上げを繰り返して部隊を強くしていくのが好き」という方にはおすすめできますが、「手ごわいシミュレーションが好き」という方にはおすすめしません。
良い点と悪い点をまとめると以下のとおり。
【良い点】
- 絵が素晴らしい
- 騎士、モンスターの成長とクラスチェンジが心地よい
- 1回の戦闘が長すぎず短すぎず
- ハマれば延々と没頭できる中毒性がある
【悪い点】
- どう足掻いてもAIが弱い
- 自由度は高いように見えて、実際やることは単純で作業になりやすい
- 地形効果の恩恵を活かしにくい
- 数拠点潰したら他国と大きく差がつき、プレイヤーが圧倒的有利になる
評価の詳細
お次は「ブリガンダイン ルーナジア戦記」を細かく評価していきます。
ストーリーの面白さと世界観について
「ブリガンダイン ルーナジア戦記」のストーリーは正直言ってあんまりおもしろくない・・・
一周目のプレイではそう感じていました。
しかし、2国目、3国目とプレイを重ねていく中で少しずつ不思議な面白さを感じてきます。
それは、現在進行形で起こっているイベントの面白さではなく、ルーナジア大陸の過去に起こった出来事であったり、今に至る歴史がだんだんとわかってくる面白さです。
1国をプレイしただけでは、その歴史はなぞることはできないようになっており、同じ出来事であっても各国によって見方や解釈が違っていたりする・・・
その文化や信念の違いが楽しめるように作り込まれています。
私もまだすべての国をプレイしたわけではありませんが、じわじわとルーナジア大陸の世界観に浸かっている感じがします。
また、風間雷太さんの絵が世界観に拍車をかけているのもポイントです。
FFシリーズ、ロマサガシリーズ、タクティクスオウガなどが好きだったプレイヤーにとっては、どこか懐かしさを感じる絵な気がしますね。
ただし、現在進行形で進んでいくメインストーリーはどの国も似通っており、何周もプレイするのは若干しんどいと感じてしまう点は低評価です。
戦闘システムについて
「シミュレーション好きにはたまらないゲーム」という評価もありますが、一概にそうとも言えません。
このゲームの戦闘システムは「部隊の騎士を倒すとその部隊のモンスターが敗走する」ようになっています。
このシステムは効率良く勝利を収めるための最重要ポイントなのですが、騎士を前線に釣って総攻撃を仕掛けることで簡単に部隊をつぶすことができてしまうのです。
しかも、最高難易度でもそれが割と簡単にできてしまうという・・・
つまり、簡単すぎるわけです。
また、ターン制の戦闘シミュレーションと言えば「地形をうまく使いこなす」のも醍醐味のひとつですよね。
「ブリガンダイン ルーナジア戦記」の騎士やモンスターはそれぞれ得意な地形があり、その恩恵も大きいのですが・・・
敵がたむろしている砦近くまで駒を進めないと敵は攻めてこないので、ほとんどが砦近くの平地での戦いとなります。
山や湿地のような地形を得意とする騎士やモンスターもいますが、その恩恵を受けることはほとんどありません。
頑張れば山に敵を誘い込むこともできるのですが、そうするよりも砦の近くで騎士を釣って総攻撃をした方が早いわけです。
- 敵3部隊のうち1つの部隊の騎士を釣って総攻撃。
- 敵の部隊が1つ減り、圧倒的有利な状況になる。
- また騎士を総攻撃・・・
このような戦闘になってしまい、マンネリ化した作業になっちゃいます。
ファイアーエムブレムのようなゲームに慣れてしまっていたら「最高難易度がイージーモード」に感じてしまうことでしょう。
手ごわいシミュレーションを求めている人にはお勧めできません。
ゲームバランスについて
このゲームには「マナ」と呼ばれる国のリソース(軍資金のようなもの)があり、拠点を増やすことで1ターンに貰えるマナの総収入を増やすことができます。
マナを使うことでモンスターを召喚したり、維持したりすることができるシステムです。
しかし、このマナの管理はほぼ必要ありません。
というのは、数個拠点を落としてしまえば、マナが枯渇することはないので。
また、他国の総収入は減る一方で、自国の総収入は増える一方・・・
圧倒的な差がつくので、ゲーム序盤早々に6国の争いは勝ち確定となります。(国盗りあるあるですけどね!)
全拠点を制覇するまでのターン数に制限はあるものの、丁寧にプレイしていればまずオーバーしません。
また、難しいモードにしても他国が自国を攻めてくる頻度は少なめです。
そのほかにもプレイヤー有利な点が多数あり、ゲームバランスは良くないと感じます。
まとめ
「ブリガンダイン ルーナジア戦記」について評価した結果、個人的な感想としては「難易度低めの作業ゲー」だと感じてしまった次第であります。
かなり酷評しているようにも見えるかもしれませんが、なんだかんだで100時間はプレイして楽しめています。
あと、紹介は省きましたが、ストーリーモード以外にもチャレンジモードあるのでやり込みも可能。
買って損するゲームではありませんが、やり込み要素をすべてやりきるには精神的にキツい・・・そんな感じなゲームです。