スマブラSP、メインとしてシークを使い始めて約2年・・・
ゲームのセンスがない私でもようやく魔境に行ける程度の実力になりました。
センスがない分、本や漫画から得た知識をスマブラに変換することで実力をつけてきました。
その中でも一番参考になった資料は「孫子の兵法」です。
しかも、孫子の兵法はシークの指南書にぴったりだと感じています。
当記事では、シークの立ち回りについて孫子の兵法を根拠に解説していきます。
- シークを使っているけれども、VIP手前で苦労している。
- 安定せずVIPから落ちたり上がったりを繰り返している。
- スマブラのセンスはないけどシークが使いたい!
そんな方に読んでいただきたい内容となっております。
筆者のスペック
- 凡人タイプ/30代のオジスマブラー
- プレイ時間2300時間/シークオンライン7000戦以上
- 元メインはクロム/現在はオンラインシーク修行僧(快楽)
孫子について
「孫子」とは紀元前500年ごろ中国の孫武が残した兵法書です。
現代に読まれている孫子のテキストは、曹操孟徳が整理したものが基となっています。
「百戦百勝は善の善なる者に非ず」という言葉が有名で、戦わずして勝てるならそれが最上だというのが孫子の根底にあります。
兵法でありながら戦争を下策と俯瞰する「軍事的思想」が書かれている点が孫子の大きな特徴です。
抽象的な内容が多いために、ビジネスを始めとしたさまざまな分野でも参考になる点が多いのでしょう。
それならスマブラにも活かせるはず。
孫正義、ビル・ゲイツなど多くの経営者たちがビジネスに活かしている孫子ですが、当ページではスマブラSPのシークに応用していきます。
私が参考にした書籍はこちら。
また、孫子の全文を訳したものが下記サイトで紹介されています。
→孫子 全文(現代語訳)|孫子の兵法
孫子をシークの立ち回りに応用
さて、本題の「孫子の兵法×スマブラ」のお話です。
以下の流れで解説していきます。
孫子からスマブラに活かせる内容は多いですが、今回はシークにとって大事なポイントを3つご紹介します。
ダメージレースに負けない判断
引用
智者有りと雖も、其の後を善くする能わず。
(~中略~)
故に尽く兵を用うるの害を知らざる者は、則ち尽く兵を用うるの利を知る能わざるなり。引用元: 孫子 作戦篇
意訳
自国に知恵ある者がいたとしても、その後(自国がすでに衰弱してしまっている状況)に立て直すことはできない。
(~中略~)
戦争による損害を考慮しない者は、戦争による利益を得ることはできない。
スマブラ意訳
シークに火力があったとしても、ダメージをたくさん受けている状況から巻き返すのは難しい。
(~中略~)
攻撃を受けるリスクを考えないシークは、安定した勝利は得られない。
解説
シークあるあるなのが、コンボを繋げようとした際に相手の空N暴れで逆にダメージを受けてしまうパターン。
こちらは20%分稼いだが、相手にも20%稼がれて痛み分け・・・これではオアイコどころか体重の軽いシークが不利になります。
では、シークがダメージレースで負けないためにはどうすればよいか・・・それは、「コンボが繋がらないかも」と感じたら一歩引くことです。
シークは非確定コンボを繋げることで火力が出ることも魅力の一つですが、それ以上に立ち回りで有利を取りやすいことが魅力です。
一歩引いた後は針を絡めてダブルアップを狙っても良し、もう一度ニュートラルで勝負しても良し。
大ダメージを与えることよりも、リードし続けることが勝利に繋がります。
正攻法に繋げるための奇策
引用
凡そ戦は、正を以て合ひ、奇を以て勝つ。故に善く奇を出す者は、窮まりなきこと天地の如く、竭きざること江河の如し。
引用元: 孫子 勢篇
意訳
戦というものは、正攻法を用いて相対し、奇策を用いて攻め勝つのである。奇策に長ける者は、考えることが天地のように計り知れず、黄河のように尽きることがない。
スマブラ意訳
シークの戦いとは、基本を押さえた上で、型を崩して勝つのである。
行動のバリエーションが多いシークは、次に何をするか推測もできず、有利状況が途切れることがない。
解説
シークの基本は何といっても撃墜コンボです。
これができないとシークは始まりません。
それができる前提で、いろんなバリエーションで相手を動かす手段を持てれば、シークのバ難は減ることでしょう。
例えば、大ジャンプ空中針跳魚ができることを前提とします。
ニュートラルの状況で「あーたれ!」と直で大ジャンプ針を出すのも強い行動ですが、それでは針がガードされた場合に針を失っただけになります。
敢えて針を温存した状態でプレッシャーをかけながら、通常技で相手を崖外に出してから確実に空中針跳魚で仕留めにいくのも手です。
基本の撃墜コンボは単体でも優秀ですが、あらゆるバリエーションで相手を不利状況にしてから撃墜コンボを狙うとより有効です。
正攻法を通しやすい状況を作るために奇策を講じましょう。
迂直の計
引用
軍争の難きは、迂を以て直と為し、患を以て利と為せばなり。
引用元: 孫子 軍争篇
意訳
自軍を敵軍より素早く行軍させて陣取ることの難しさは、遠回りを近道とし、知恵を使い一見不利な状況を有利に変えることである。
スマブラ意訳
シークがバ難なときにストックリードするには、時間をかけてダメージを稼ぎ、シークの強みを活かし一見不利な状況を有利に見立てることである。
解説
上記の引用部分は「迂直の計」と呼ばれるものの一説です。
迂回を直線に変える、つまり「急がば回れ」と理解してみてください。
シークはどうしてもバ難になってしまうシーンがあります。
それは、相手のダメージが160%あたりになるころです。
160%を超えてから何をすれば良いかわからず、スマッシュをパナす人が多いです。
しかし、それではリスクが大きくシークの強みが活かせません。
この状況は一見不利です。
ですが、メリットもあります。
この状況のシークはガン待ちが強いです。
バーストできないなら、通常技でバーストできるようになるまでダメージを稼ぎましょう。
遠距離から針でつつけば、相手が体勢を立て直している間に針を溜められます。
相手が近付いてくるなら、空前や引き行動で低リスクに追い返しましょう。
ダメージは低いものの、相手にとっては窮屈な展開が続きます。
もし、ダメージを稼ぐ過程でバースト技を当てれるなら当てれば良いですし、ダメージを稼ぎ切ってDAバーストなんていうのもアリです。
まとめ
孫子の兵法を根拠にしたシークの立ち回り
- 暴れられる前に一歩引くべし
- バリエーションを駆使し不利状況を作ってから正攻法で叩くべし
- 160%を超えたら時間をかけて低リスクな行動でダメージを稼ぐべし
まとめてはみたものの実践ではやはり上手くいかないことが多々あります。
ですが、「孫子で学んだことが上手くハマった!」と感じる瞬間は格別な達成感が感じられます。
是非、「進研ゼミで見た!」みたいな感覚で孫子の兵法を学んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、私が孫子の兵法を愛読するようになったのは、曹操孟徳が主人公の漫画「蒼天航路」がきっかけ。
「孫子にはさすがに手を出しづらいな・・・」という方はぜひ蒼天航路を読んでみてください。
蒼天航路は私にとって孫子を超えるバイブルです。
蒼天航路を試し読みしてみよう!
三国志演戯において、劉備玄徳に対する凶悪な敵として登場する曹操孟徳を主人公にした漫画。
正史をもとにして、曹操孟徳を偉大な人物として壮大に描かれています。
数々の名言が轟くような画力で放たれる様には圧倒されること間違いなし・・・
ですが、この漫画はそれ以上に「曹操孟徳という人間が中国の思想文化をどう受け止め生きていくのか」を読み解くのが面白いのです。
柔軟な思考、上に立つ者のあるべき姿など、様々な教訓を得られる素晴らしい漫画作品です。
蒼天航路を読み始めたら、結局のところ孫子とか論語とかに行きついちゃうんですよね。。。